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スマートフォン向け放送局NOTTVのモニタ機を借りてみた【開局レポート】#nottv

先日4月1日、日本初のスマートフォン向け放送局NOTTVが開局しました。

僕はテレビ好き(番組ではなくて技術やシステム的な部分が)なのですが、BSデジタルで地デジの時も電波の届くところに住んでなかったり受信機を持ってなかったりで開局の瞬間をこの目で見られませんでした。今回は電波の届くエリアに住んでますし、受信機もドコモがタダで貸してくれるというので、今回ばかりは見てみたいとモニタを申し込みました。

別にTwitterで流れてた試験放送の画像を見て、借りようとしたわけではないですよ!?


しかし、モニタ機をドコモショップで借りるにはドコモ回線を契約している必要があります。
インターネットからの申し込みだと不要ですが、それだと開局の日に間に合いません。

僕はauユーザーなのでドコモ回線なんて…

GALAXY Tab (初代)
持ってた。
月685円しか払ってないけど。

というわけで、近所のドコモショップに行ってモニタ機を借りてきました。

本放送開始の前日3月31日に申し込みに行ったのですが、まだ誰も申し込んでないのか、店員さんもマニュアルを見ながら対応に四苦八苦していました。

ドコモショップでの申し込みに必要なものはドコモ回線の電話番号と身分証明書だけでした。
ドコモ回線の電話番号を伝え、免許証のコピーを取って手続き自体は50分ほどで終わりました。

中身

中身は全部でこんな感じです

中身

こちらが本体。AQUOS PHONE SH-06Dです。
本体

ドコモ貸出品の刻印
本体には「ドコモ貸出品」の刻印が入っています

オリジナルイヤホンだけは貸出品でなくプレゼントしてもらえたのですが、ケーブルが細くてちょっと心許ない感じですね…。

NOTTVオリジナルイヤホン
巻き取り式

受け取った日は試験放送の最終日だったので、画面上部に「n☺ttv試験電波発射中」の文字(非透過)が入ったまま、ほぼ通常番組を放送していました。

放送画質はワンセグなんか比べ物にならないほど良いです。印象としては、700kbps~1Mbpsくらいのストリーミング動画とか高画質ニコ生みたいな感じでした。

電車の中で受信も試してみたのですが。やはりVHF-Highの電波を使っているだけあって、ワンセグより安定して受信出来ました。それでも阪急梅田駅の構内(屋内)では厳しかったですけど。

22時ごろ電波の発射が停止。
日付が変わって4月1日午前0時を過ぎたころからカウントダウンが始まりました。
カウントダウン

開局特番

そして9時59分、試験放送中に繰り返し流れていた1分間のnottvステーションIDにカウントダウンの数字が入り、一部が開局告知コメントに差し替わったものがオープニングとして流れ、10時ちょうどに開局しました。

その開局特番から早速おっぱいはじまってたのはご存知の通り…。

早速おっぱいはじまってた
早速おっぱいはじまってた

なかなか面白いと思ったのは視聴者投票の仕組みでした。
視聴者投票なんか昔からあって今ではそんなに珍しくないのですが操作方法が独特で、クリッカブルマップみたいな感じで画面の一部がボタンになっていて、画面を直接タップできます。
「見たいいね!」ボタン
「見たいいね!」の部分がボタンになっていて、タップで操作できる

開局特番では最大で10個くらいの選択肢が出てきました。

で、その仕組みを使って、記者会見の場で社長に何かをやらせる無茶ぶり指令を視聴者投票で決めるという企画があって…

安い芸人みたいな社長
いろんな意味での被害者:安い芸人みたいな社長

選択肢
てへぺろ(・ω<)の顔は誰だ

結局決まったのが…
てへぺろ(・ω<)
てへぺろ(・ω<)

でも実際にやってたのは「てへぺろ(・ω<)」じゃなくて「オッケー」でした…。ローラちゃうねん…。

NOTTVにはソーシャル連携の機能があって、TwitterやFacebookのTLを表示できるのですが…
ソーシャル連携
横画面にすると画面いっぱいに被さって映像が見えません

見えない
お前らの文字で見えない

NOTTVは日中は「NOTTV1」「NOTTV2」「NOTTVnews」の3番組を同時に放送していて、そのうち1つの「NOTTVnews」はCSのTBSニュースバードをずっとサイマル放送しています。
CSの放送素材をそのまま使っていて本編とCMを区別できないからか、CM中もずっと右上にnottvのウォーターマークが入っていました。

蓄積型放送

夜中は3番組中「NOTTV2」が休止となり、その帯域が蓄積型放送の配信に割り当てられます。
蓄積型放送とは、あまり普及していないサービスなので説明がしづらいのですが、放送波で動画ファイルのデータが繰り返し放送されていて、端末でデータを全て受信して保存したら見られるようになるというようなイメージです。
それだけでは通常番組の録画と何が違うのかわからないと思いますが、さっきと同じように動画ファイルで例えると、ブロードバンド接続であれば大抵動画ファイルの再生時間よりも短い時間でダウンロードが終わるはずです。
30分の動画をダウンロードするのに30分かかるとか待ってられませんよね。
それと同じように、多くの帯域を使って一気に番組データを送信することで、短時間で番組の受信が完了できるわけです。

放送時間に縛られることもなく、先に受信さえしてしまえば電波が届かない場所でも見られて便利だとは思うのですが、利用できる番組がミュージッククリップ番組程度しかなく、便利さが伝わってこないのが残念ですね。

番組情報はこんな感じになってます。
蓄積型放送番組
視聴回数制限3回ってちょっと少ないような…。
購入期間の表示がおかしいですが、たぶん2038年問題の時間ですね。ていうか32bitのタイムスタンプで時間管理してるんか…2038年までサービス続ける気ないな…

まとめ

いろいろ残念なところが多すぎます。
これで420円で加入しようとは思いません。

でもシステム自体は悪くないと思うんですよね。
ただそれを全然生かしきれてない。

「またこんなムダなの始めやがってwwwひでえwwwww」だけで終わる中身の薄い記事にはしたくないので、どうやったらもっとNOTTVが普及するのか。CATVに加入してて、ニコ動のプレミアム会員にもなってて、コンテンツにお金を払うことには慣れてて、またガジェットも好きな立場として真剣に考えてみたので、それについては次の記事で書きたいと思います。


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