つい先ほどNHK総合テレビで放送されていた「MUSIC JAPAN新世紀アニソンSP4完全版」ですが、実は関西エリアだけ、関西以外の全国に比べて微妙に優遇(?)されていたみたいです。
と言ってもほんとに微妙で、言われてみないと気づかないようなレベルだし、知ったところで「ふーん」としかならないような話ですが、こういう放送にまつわるトリビアは僕の大好物なのでとりあえず書き残しておきたいと思います。
内容は同じ。でも番組は別?
さて、番組は午前1時13分から午前1時43分まで放送されていました。
もともとは午前1時10分からの予定だったのですが、直前の午前1時に発生した震度5弱の地震のニュースを3分間放送したためこの時間になりました。
ではここでNHKのサイトに掲載されていた番組表の番組詳細ページを見てみましょう。
まず、番組表で関東地方を選んだときの番組詳細ページがこちらです。
次に大阪放送局を選んだときの番組詳細ページがこちら。
放送されている番組はどちらもアニソンSP4完全版で同じなのですが、大阪局のほうは番組名のところが「よるともっと」となっています。
「よるともっと」とは何でしょうか。
答えはNHK大阪放送局のサイトの中にあります。
内容は全国と同じ、だけど送出は別々。
こちらがNHK大阪放送局のサイトの中にある「よるともっと」の番組紹介ページです。
このページから番組紹介の部分を引用してみます。
関西地方向けの新しい番組ゾーン「よるともっと」がスタートしました!!
毎週金曜日の深夜、全国放送している若者向け番組の中から、
「関西のみなさんにもっと見てほしい!」そんな番組をお届けします。
ときどきプレミアムな新作も登場します。
(註:強調は引用者)
つまり「よるともっと」は、NHKの若者向け全国番組を、大阪局独自で関西エリア向けにローカル放送している再放送枠なんですね。
ちなみに関西以外の全国での枠名は「ミッドナイトチャンネル『録っておき再放送』」です。
というわけで、実はアニソンSP4は、(扱い上)関西エリアだけローカル放送だったのでした。
普段は全国と別番組を放送しているのですが、今回はたまたま全国と同じ番組を放送しているだけなのです(建前は)。
アニソンSP4は、東京渋谷の放送センターからは関西以外の全国向けに、ジャパン大阪馬場町近所の大阪放送局からは関西向けに、同じ内容をそれぞれ別に送出していたということになります。
どうしてそれがわかるのかと言うと…。
東京発にあって地方発にないもの
東京送出の番組にあってローカル送出の番組にないもの。それは画面右上にある「NHKG」のウォーターマークです。
東京の放送センターから送出される番組にはNHKGのウォーターマークが入っていますが、東京以外の各局がローカル向けに送出する番組にはウォーターマークは入っていません。
ちなみに、首都圏ローカル番組は全国向けと同じく放送センターから送出されているので、ウォーターマークは入っています。
というわけで、今回のアニソンSP4は関西だけウォーターマークなしだったのでした。
そしてもうひとつ、全国との違いは…。
アナログより早く。
先ほども触れたように、関西では「よるともっと」枠で、それ以外の全国では「ミッドナイトチャンネル」枠で放送されていました。
NHK深夜の再放送枠では、前後に再放送枠のOPとEDが入り、OPではこのあと放送する番組の紹介(タイトルと初回放送日・チャンネル・地域など)が、EDでは次回放送する番組の紹介があることが多いです。
その再放送枠のOPとEDがあるため、アニソンSP4自体は1時13分ちょうどからではなく、微妙に遅れて始まりました。
いま録画を確認してみたのですが、「よるともっと」のOPは約14秒あったので、アニソンSP自体は1時13分14秒スタートでした。
一方それ以外の全国ではどうだったかというと…、MUSIC JAPANのサイトに詳細な放送時刻が記載されていたのでこれを見ると「25:10.30~26:39.30」、これは時刻変更前のものなので3分ズラすと1時13分30秒からのスタートになります。
つまり関西のほうが全国より16秒早く放送されていたというわけです。
関西の地デジと関東のアナログを比べても、まだ関西の地デジのほうが早いですね。
結論。
どーでもいい。
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