こんにちは、mzsmです。
この記事は、ロックバンド Advent Calendar 2016の4日目の記事です。
昨日はhoto17296さんによる「普通のバンド」日本代表 ASIAN KUNG-FU GENERATIONでした。
さて、そのアジカンのライブのオープニングアクトを、全国的にはほぼほぼ無名だったにもかかわらずやってのけたバンドがいます。
KANA-BOONです。
Ki/oon Musicの20周年記念オーディションで優勝し、優勝賞品としてアジカンのオープニングアクトを務めたのが2012年、その翌年の2013年にはメジャーデビューを果たし、昨年2015年には武道館公演を成功させています。
時が流れるのは早いけど、その間の彼らの成長っぷりはもっと早い。
今回はそんなKANA-BOONの話……ではなく。
「僕らは少しだけ先に行くので、皆もついてきてください」
彼らは上京する直前、ライブのMCでそう言っていました。
その言葉は観客に向けてだけでなく、これまで一緒にライブハウスで戦ってきたバンドマン達に対しても向けられたものだったのでしょう。
「僕らは一足先にメジャーに行くけど、皆もメジャーに来たらまた一緒に対バンしような」、と。
KANA-BOONの名前が全国に知れ渡るのと前後して、「関西のインディーズシーンがアツい!」と言われるようになってきました。
彼らが上京前の大阪時代に、堺市三国ヶ丘にあるライブハウス三国ヶ丘FUZZをホームとして活動していたことはよく知られていますが、それは「過去の思い出」ではありません。
上京してメジャーデビューした後もライブの開始時には「大阪・堺から来ました」と自己紹介していますし、いろんなインタビューでも「僕らのホームは三国ヶ丘FUZZ」というようなことを度々語っています。CDのスペシャルサンクスには常に「三国ヶ丘FUZZ」(および同じく堺市にある「堺東Cold Turkey」)の名前が載っています。
また、KANA-BOONのメンバー、特にGt.Vo.の鮪さんは、かつて自身がDJを務めたラジオ番組で関西のインディーズバンドを紹介するコーナーを設けたり、Twitterで後輩バンドの告知をよくRTしたりするなど、上京してからも関西の後輩バンドのことを大事にし、気にかけています。
彼らにとってのホームは、今でも大阪、ひいては堺であり、さらには三国ヶ丘FUZZなのです。
それを繰り返し公言するのは単なる郷土愛でなく、関西インディーズシーンで育てられたというアイデンティティと誇りの表れのように感じられます。
というわけで、今回は「KANA-BOONと一緒に育ったバンド達」と題して、KANA-BOONと親交が深く、同じ時間をライブハウスで過ごし互いに切磋琢磨し合ってきたバンドを中心に、関西にいる活きのいいバンドを数組紹介します。