最近、夜にテレビでニュース番組を見るときは、ニュースチェック11(NHK)と、FNNプライムニュースα(フジテレビ系)をよく付けてます。
ニュースチェック11(NHK)
ニュースチェック11のコンセプトは「一日のニュースがサクッとわかる」というものです。
「政治」「ビジネス」「スポーツ」など最大7つのジャンルで5項目ずつ、画面の右に大きくヘッドラインを表示しながら、短時間でポンポンとニュースを紹介していきます。
リニューアルしたニュースチェック11見ることに。確かにスタジオセットが狭苦しいラジオブース風じゃ無くなってるのに加えて、右の項目エリアもスタイリッシュな配色に。 #nhk11 #nhk pic.twitter.com/eeddG0sTSz
— 純@ありがとうヴァイオレット宜しくウマ娘 (@njliner_Z0) 2018年4月3日
現在はなくなりましたがこの春までは、ニュースサイトのトップページのように、その日伝える予定のニュース項目を全て表示していました。
NHKのニュースチェック11。
トレンドに「グレープ君」来るよ。 pic.twitter.com/1fqUCZTskp— SkyCrater:セルゲイ (@SkyCrater1) 2017年10月13日
FNNプライムニュースα(フジテレビ系)
一方プライムニュースαは。
2015年春、「午後のニュース番組を『○○のニュース』で統一する」というブランド戦略により、長年続いたニュースJAPANを終了させてあしたのニュースをスタートさせるも1年で打ち切り。
次のユアタイムもショーン某の経歴詐称問題で始まる前からケチがつき、案の定大コケして1年半で終了。
そんな最近のフジテレビを象徴するような迷走を経て2017年秋からTHE NEWS αが始まり、この春から「ニュース番組を『プライムニュース』で統一する」という3年前にも聞いたようなブランド戦略によって内容はそのままプライムニュースαというタイトルになったものです。
『働く30~40代』に向けてた情報に特化し、経済事象のニュースをより多く伝え、普通のニュースにも経済的視点を“+α”していく(引用元)
という、明らかにどっかの裏番組を意識したコンセプトを打ち出しています。
背景にはその日伝える予定の項目の写真が並んで表示されており、これもまたニュースアプリのトップページのようです。
斜めむいてニュース読むスタイルがなくならなくって良かったです。#プライムニュースα pic.twitter.com/VTNMhJL2bH
— ちひろ@もみあげ戦隊隊長👮🏻♂️ (@Chihi_take0426) 2018年4月2日
また、リニューアル前のTHE NEWS α時代は項目テロップが縦書きで、左側スペースに空きができるからか項目ごとに3文の要約を表示しており、これもまたスマホ向けのニュースで最近よく見る形式でした。
TheNEWSαより、信越線立ち往生列車(新潟発長岡行444M)のニュース
今も再開見込みは立っていないそう pic.twitter.com/x27ryV0JOG— 藍チ (@2211510k047) 2018年1月11日
SNSをしながらニュースを見る
このように、両番組はどちらもニュースをコンパクトにテンポよく伝えている、ネットニュースを意識した独特の演出が行われているという共通点があります。
放送時間もちょうどニュースチェック11が終わると同時にプライムニュースαが始まるようになっているのでハシゴして見ることもあるのですが、両方見てみると明らかに違う点がひとつあります。
ニュースチェック11はTwitterをしながら番組を見てもらうということを強く意識しています。
この春からは水曜日のみに縮小となりましたが、前番組NEWS WEBからの流れで番組中ほぼ常時、視聴者からのツイートを画面下で紹介していました。
ニュースチェック11でもきた! #indyjp pic.twitter.com/lfKcaFkQpK
— miya (@myaot_ym) 2017年5月29日
一方、プライムニュースαのほうは特にそのような連動は考えられていません。
ニュースをシェアしたい
とはいえ、番組を見ているこちらは番組の姿勢なんて関係なくいつもどおりTwitterをしながら見ているわけで。
気になるニュースがあれば、それをシェアしたくなることがあります。
特にプライムニュースαは経済系のニュースを重視していることもあって、特集コーナーで取り上げられるトピックが個人的に興味深いものが多くあります。
えぇ…意外だ…… #fujitv #プライムニュースα pic.twitter.com/3mR1BnWlGV
— mszになったmzsm (@mzsm_j) 2018年5月10日
そんなときに地味に困っているのが、今見ているニュースをシェアしたくても、その導線がないということ。
テレビ局のニュースサイトやYahoo!ニュースに、番組で放送されたニュースの記事が掲載されるのは番組が放送された後しばらくしてから。
放送時点ではまだニュースサイトには記事は存在しないため、いま見ているニュースをシェアする方法がないのです。
ちなみに、NHKの場合はテレビやラジオでまだ放送していない段階でもWebに記事を掲載していることが多く、NHK NEWS WEBに行けばその記事がたいてい見つかるので、シェアするのもそう難しくありません。
FNN(フジニュースネットワーク=フジテレビ系列)ではニュース番組を「プライムニュース」ブランドで統一するのに合わせ、FNN.jpプライムオンラインという新しいニュースサイトが立ち上げられました。
このサイトには最新ニュースだけでなく、フジテレビ系のニュース番組や情報番組だけでなくバラエティ番組、さらにはニッポン放送や文化放送の番組の放送内容を元にした記事も掲載されています。
FNNは、このサイトを「テレビニュースとの新しい付き合い方」ができるメディア(引用元)
として、意欲的に展開していこうとしているようです。
であるならば、ニュース番組で放送予定のニュース項目は(放送中に入ってきた速報を除けば)放送時点でニュースサイトに掲載されていて、SNSですぐにシェアできる状態になっていると嬉しい。
テレビニュースがこの先生きのこるには
はっきり言って、ニュースを知る方法としてはもうテレビはネットに勝てないでしょう。
ネットでは、どんなに長い記事でも、どんなに大量の記事でも伝えることができます。
一方、テレビには時間という制約があるため、伝えられる記事の量や数にはどうしても限界があります。
(それなのに番組の冒頭からトップ項目を10分以上も延々と放送しているような番組もあるわけで…)
であれば、もうニュース番組は自社ニュースサイトへの導線として割り切ってしまうというのはどうか。
放送ではヘッドラインニュースのように短く項目を伝え、テレビ画面に表示されたQRコードを読み取るといま放送している項目の記事に飛び、より詳しい内容の記事が読める…という、両者のいいとこ取りができるニュース番組があるといいんじゃないかな、ということをなんとなく思いついたりしました。
なお、ここではニュースの質の話は無視するものとする。
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